ウォッカ?焼酎?ベースアルコールについて
こんにちはー!家飲みソムリエ 「コアライオン」です!
この記事では
- 『原材料』って色々書いてあるけど、よく違いが分からない!
- いつも飲んでるチューハイの中身をもっと詳しく知りたい!
という人の為に、最近はもっぱら≪家飲み派≫のソムリエである私「コアライオン」が、
- 『ウォッカ』『焼酎』などの違いが分かる!
- 『ベースアルコール』での味の違いが分かる!
を紹介します
ウォッカ?焼酎?ベースアルコールってなに?
『ベースアルコール』は、簡単に言うと、チューハイの素となる、『お酒(アルコール)』の事です!
居酒屋さんとかで飲むチューハイだと、まずはジョッキに氷を入れて、そこに『ベースアルコール』+『炭酸』+『シロップなど』を加えて作るのですが一般的です
この『ベースアルコール』の味わいによっても、チューハイの味わいが変わってきます
これは缶チューハイにも同じことが言えるの、この記事では缶チューハイに使用されている主な『ベースアルコール』についてご紹介したいと思います!
『ウォッカ』について
今や大定番です。多くの缶チューハイの『ベースアルコール』に使われています
ウォッカは前提として『スピリッツ』になるのですが、『ジン』『ラム』『テキーラ』などと並んで、『世界4大スピリッツ』と呼ばれています!
この『ウォッカ』を一番最初に缶チューハイに使用した商品が『キリン 氷結』シリーズ
2001年に発売された大ヒットした商品です!
チューハイの『ベースアルコール』=『焼酎』だった概念を覆した商品として、20年経った今でも、飲まれ続けています
今の『ベースアルコール』の定番が『ウォッカ』になったのも、この商品が発売されたからといっても過言ではありません
『ウォッカ』の製造方法
『ウォッカ』の原料は、トウモロコシや小麦、ライ麦などの穀物です
その穀物を発酵後、連続式蒸留器にて蒸留し、85~95%程度のアルコール分のものを製造した後、40~60%前後に加水します
『ウォッカ』はここで≪白樺の炭≫でろ過を行います!
この≪白樺の炭≫でろ過をすることによって、①不純物を取り除く効果と、②アルコールと水との結合を促進しています
このろ過工程のおかげで、より洗練された味わいになると言われています
『ウォッカ』を使用したチューハイの味わい
『ベースアルコール』である『ウォッカ』が、クリアで洗練された味わいになっているので、≪フルーツなどのフレーバーの味わいを感じやすいチューハイ≫が多いです
代表的なメーカーの商品でいうと『キリン 氷結』シリーズ、『サントリー ‐196℃』シリーズなども、『ウォッカ』を使用しています
『焼酎』について
チューハイの『ベースアルコール』の元祖です!
まずチューハイの語源は焼酎の『酎』と、ハイボールの『ハイ』を組み合わせたものと言われています
『焼酎ハイボール』=『酎ハイ』=『チューハイ』と呼ばれるようになっていったのですが、現在では広く『ベースアルコール(ウォッカなどのスピリッツや焼酎)』に炭酸を加えて、果汁などを加えたものを『チューハイ』と呼ぶことが多いです
今では『乙焼酎ハイボール』も市場に出回っていますが、ここでは『ベースアルコール』として最もポピュラーな、『甲類焼酎』について書きます
『焼酎』の製造方法
『焼酎』(甲類焼酎)の原料は、主に『サトウキビ』です
この『サトウキビ』を圧搾してできた糖蜜を発酵後、連続式蒸留器にてアルコール分95%程度になるまで蒸留し、アルコール度数36度未満に加水したものが『焼酎』(甲類焼酎)となります
『ウォッカ』同様ですが、連続式蒸留をすることによって、ピュアな焼酎を作ることができます
『焼酎』を使用したチューハイの味わい
『ベースアルコール』である『焼酎』ですが、貯蔵焼酎をブレンドしたりするなど≪焼酎の独特な味わいを感じられるチューハイ≫が多いです
代表的なメーカーの商品でいうと『宝 焼酎ハイボール』シリーズなどが、『焼酎』を使用しています
『醸造アルコール』について
昔のチューハイには『醸造アルコール』と表記している商品もあったのですが、最近では見ることが、無くなりました
『醸造アルコール』の製造方法
ほとんど『焼酎』の製造方法と同じで、『醸造アルコール』の原料は、主に『サトウキビ』です
(日本酒などに添加される『醸造アルコール』には、お米由来のものもありますが、チューハイの原料として使うものに限って書きます)
この『サトウキビ』を圧搾してできた糖蜜を発酵後、連続式蒸留機にてアルコール分95%程度になるまで蒸留し、アルコール度数45度を超えるように加水したものが『醸造アルコール』となります
『醸造アルコール』を使用したチューハイの味わい
『ベースアルコール』である『醸造アルコール』ですが、最近はトレンドから離れてしまっているので、味わいの特長はありません
代表的なメーカーの商品で『醸造アルコール』と表記したチューハイは、ありません
『乙焼酎』『本格焼酎』について
最近、焼酎メーカーが缶チューハイとして、乙焼酎(本格焼酎)ハイボールを発売しています
その『ベースアルコール』として『乙焼酎』『本格焼酎』が使用されています
『乙焼酎』『本格焼酎』の製造方法
『乙焼酎』『本格焼酎』の原料は、主に『芋』『麦』『米』『そば』などです
この『芋』『麦』などを発酵させて、単式蒸留器で蒸留したアルコール度数45度以下のものが『乙焼酎』『本格焼酎』となります
『乙焼酎』のうち、条件を満たしたもののみが『本格焼酎』となります
単式蒸留器での蒸留になるので、『芋』や『麦』などの原料の特長が出た焼酎が出来上がります
『乙類焼酎』『本格焼酎』を使用したチューハイの味わい
ズバリ≪『芋』や『麦』など焼酎原料の味わいをダイレクトに感じられるチューハイ≫が多いです
もともと『本格焼酎』として発売している商品を、缶チューハイとして発売しているので、焼酎の味わいというのをしっかり感じられます
『ウイスキー』について
ハイボーーーール!の『ベースアルコール』です!
『ハイボール』といえば『ウイスキーハイボール』という位、定着しましたよね
『ウイスキー』には色々種類があります
『スコッチウイスキー』『アイリッシュウイスキー』『アメリカンウイスキー』『カナディアンウイスキー』『ジャパニーズウイスキー』が、世界の5大ウイスキーとして呼ばれています
原料や製造方法の違いでも『モルトウイスキー』『グレーンウイスキー』『ブレンデッドウイスキー』などに分けられます
こういったもの総称を『ウイスキー』と呼びます
『ウイスキー』を『ベースアルコール』として使用した缶チューハイの表記は、『モルト、グレーン』だったり『ウイスキー』だったりします
『ウイスキー』の製造方法
『モルトウイスキー』は、『二条大麦』の麦芽を発酵させ、単式蒸溜器で2回蒸留してつくります
『グレーンウイスキー』は『モルトウイスキー』と違って、『トウモロコシ』『小麦』などの穀類と麦芽を原料として発酵、蒸留してつくります
『ブレンデッドウイスキー』は『モルトウイスキー』と『グレーンウイスキー』をブレンドしてつくったウイスキーです
『ウイスキー』を使用したチューハイの味わい
ズバリ≪『ウイスキー』由来の味わいをダイレクトに感じられるチューハイ≫が多いです
具体的にはどんな感じかというと、樽の香りやピート由来のスモーキーな香りだったりをしっかり感じられます
その他の『ベースアルコール』について
この他に『ラム』『ブランデー』なども商品化されていますが、まだまだマイナーなので、またの機会に書こうと思います
また『醸造アルコール』ではなく、色々なものも含めて『スピリッツ』という表記をしている商品もありますが、また調査をして追加しようと思います
『日本酒ハイボール』に使用される『日本酒』は『スパークリング清酒』という色の方が強いため、今回のチューハイの『ベースアルコール』としては、除きました
まとめ
『ベースアルコール』による違いは、以下の通りです
- 『ウォッカ』 ≪フルーツ等のフレーバーの味わいを感じやすい≫
- 『焼酎』 ≪焼酎の独特な味わいを感じられる≫
- 『醸造アルコール』 特になし
- 『乙焼酎』 ≪焼酎原料の味わいをダイレクトに感じられる≫
- 『本格焼酎』 ≪焼酎原料の味わいをダイレクトに感じられる≫
- 『ウイスキー』≪ウイスキー由来の味わいをダイレクトに感じられる≫
今度チューハイを購入するときの参考にしてみてください!